ステージにずらりと並んだ全出演者。田中公平さんの人柄に惹かれ、これだけのメンバーが集まった
帝国歌劇団は思い思いの衣装で。横山智佐さんはさくらイメージのピンクのワンピース。西原久美子さんと伊倉一恵さんは振袖姿
巴里歌劇団はキャラクター色のアオザイで統一。12月26日、27日の巴里花組ライブも楽しみ
サクラコーナーのトリを飾った紐育歌劇団。松谷彼哉さんお手製の揃いの帽子が可愛らしい
炎の作曲家・田中公平の真骨頂、燃えるアニソンを激唱する影山ヒロノブさんと遠藤正明さん
11月1日、新宿厚生年金会館にて田中公平作家生活30周年記念コンサートが開催された。新宿厚生年金会館という、田中先生にとっても思い出深い「サクラ大戦歌謡ショウ」の聖地とも言える場所で、サクラ大戦チームの奇跡の再結集も実現。さらに『ワンピース』『ガオガイガー』『キングゲイナー』など田中先生が魂を削るような想いで書いてきた、アニソン史に残る珠玉の名曲の数々を、駆けつけた30名以上のゲストが4時間に渡って歌い上げた。また人を驚かせ、喜ばせることを楽しみとする田中先生だけに、『Gガンダム』では東方不敗役の秋元羊介さんをサプライズゲストに呼んで、ドモン役の関智一さんとの生アフレコを見せたり、ピアニストにこっそり菅野よう子さんを配置して観客の度肝を抜くなど、田中先生にしかできない豪華すぎる遊びを繰り広げていた。
●第1部はサクラ大戦チームが久々に勢揃いし、夢のつづきを披露!
前説はかわいらしい男の子が担当したが、彼が田中先生の息子さんとわかると会場は大喝采! 始まる前から趣向を凝らし、観客を驚かせるのが田中先生らしい。まずはスクリーンに映し出された映像と音楽で田中先生の30年の歩みが紹介されたが、懐かしい名曲が飛び出すごとに会場が沸き、ボルテージを高めていく。やはりサクラ大戦ファンが多いのか、1996年の仕事として『サクラ大戦』の文字と「檄!帝国華撃団」のサビが流れた時の盛り上がりはとりわけすごいものになった。
今回は田中先生がステージ中央のピアノに座り、バンド、ストリングス、ブラス、コーラスという編成の生オケを指揮しながら全曲の演奏もするというスタイル。次々に呼び込まれるゲストと、仕事をした当時の想い出や秘話を楽しく語り合い、抜群のトーク力も存分に発揮する。自ら「私が本日の主役、田中公平です!」と言い切る田中先生は、抜群のエンターテイナーになっていた。
第1部は今日集まった観客が待ち焦がれていた『サクラ大戦』特集から。2008年夏の「紐育レビュウショウ ~歌う♪大紐育♪3~ ラストショウ」で終わった『サクラ大戦』の舞台。その夢のつづきがついに現実のものとなったのだ。
まずは帝国歌劇団が、膨大な持ち歌の中からファン投票で選ばれた人気曲ばかりを歌い上げていく。今回は田中先生御用達のゴスペルコーラスグループ・VOJA(The Voices of Japan)をずらりと揃えており、その分厚いコーラスを存分に使ったサクラ流クリスマスソング「劇場版・奇跡の鐘」でオープニングから豪華絢爛に。場内の興奮もいきなり最高潮になる中、最初の挨拶で田中先生が「奇跡は起きます! 起こして見せます!」と『トップをねらえ!』の名言でさらに煽る。
「サクラ大戦歌謡ショウ」のメインテーマのメドレーでは、劇場に通った10年が青春として想い起こされ、曲自体の素晴らしさも改めて噛み締めさせて感動を呼ぶ。身長2メートルという設定の桐島カンナ役を小さな身体で演じた田中真弓さんは、「背が伸びない分、声を伸ばした」とトークで笑わせたが、歌では公演当時、喉を痛めてしまうアクシデントに見舞われた「新西遊記~命がめぐり世界が繋がる時~」を、あの時の悔しさを晴らすかのように朗々と美声を響かせた。
帝国歌劇団コーナーの最後はもちろん「ゲキテイ」。歌謡ショウファイナル公演で田中先生は「生バンドでゲキテイをやるのはこれが最後かもしれない」と泣きそうになったそうだが、この貴重な機会に「ゲキテイだから立っていいよ!」と観客に配慮し、歌謡ショウ名物・全員で踊る「ゲキテイ」を復活させた。
集計期間 : 10/02/02~10/02/08